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ICANN に行ったら IETF のセッションの時間ほぼ全部もらった話

L0, The Internet7 min read

タイトルの通りです.

ICANN76

ICANN は IP アドレスやドメイン名などインターネット上の番号資源を管理するためのコミュニティであり,年に 3 回世界のどこかでミーティングを開いています.ICANN76 はメキシコ・カンクンで開催された Community Forum であり,今回は JPNIC からの Fellow として参加してきました.

参加詳細は JPNIC の ICANN 報告会にて報告するほか,レポートスライドを GitHub に上げているのでご参照ください.

さて,タイトルの件ですが,最後のネットワーキングカクテルみたいな時間に「何か爪痕を残しておきたい」と思って,自分の研究に関連がある IETF の DANCE WG の Chair であり IAB (Internet Architecture Board) メンバでもある Wes Hardaker 氏を紹介してもらいました.彼とはメールなどでも話したことすらない怪しい日本人学生の研究の話を真摯に聞いてくれました.すると「IETF116 には来るよね? もし,もしもだけど,DANCE の時間が余ったら 5 分くらいそのアイデアを発表してみないかい?」と言われました.さすがにこれは予想外でしたが,もちろんまたとない機会ですし,アイデア自体は既に学会発表済だったので是非よろしくといった感じです.

話は逸れますが,ICANN official の Fellowship Program に参加させていただけたこともあり,ICANN CTO の John Crain 氏や RSSAC (Root Server System Advisory Committee) Chair の Jeff Osborn 氏とも研究だけでなく自分の興味分野についてとても有意義な会話ができました.

IETF116

IETF はインターネット上で扱われるプロトコルの標準化などを行っているコミュニティであり,こちらも年に数回世界のどこかでミーティングを開いています.ICANN76 は横浜で開催され,WIDE Project がホストを務めました.本当は NOC ボランティアとして参加したかったのですが「メキシコから帰ってきて 2 日で NOC はやめておけ」という話になり普通の学生として参加しました.といっても結局会期中は少しだけ NOC の撤収とか手伝った訳ですが.

それで,DANCE のセッションに行ってみると,アジェンダの一番最後に Wataru "Alt" Ohgai と書いてあるではありませんか.さすがにビビります.開始直前には Wes が僕のところにやってきて「君のスライドを見たけど,5 分には多いからこのページとこのページを表示するよ」と伝えてくれました.

セッション開始後,まずは Chair からの挨拶・アップデートが数分ありました.次にオンラインの発表者からの発表があるはずですが...呼びかけに応じない.仕方がないので次の発表者を呼ぶと...また応じない.日本はアメリカやヨーロッパとは大きな時差があるので寝過ごしてしまっているのか分かりませんが,そんな感じで僕以外の発表者全員が欠席状態でした.ということで急遽「Alt!」と呼ばれてスライドを削ることなくフルで発表の時間を頂き,QA までさせていただきました.自分の中では 5 分喋って終わりのつもりだったので大変,大変英語コミュニケーションがとれなくて QA の時間を少し無駄にしてしまった感はありましたが...結局そのあと WG 全体の QA のみが行われ予定より早くセッションはクローズしました.セッションの録画はこちらから見ることができます.

セッション中はもちろんですが,セッション後にも Wes や DANE の RFC Auther の一人である Viktor Dukhovni 氏などいろんな人からめちゃくちゃアドバイスをいただけました.正直僕の研究をどうこうしても DANCE プロトコル自体に寄与する訳では全くないようなものなのですが,みんなが真剣に一人の研究者として僕を扱ってくれました.大変嬉しかったです.修論他今後の研究に活かします.

とりあえず参加してえらい人に声をかける

すごく雑な記事になりましたが,これが僕の ICANN76/IETF116 参加記になります.他にも書くことはたくさんありますがとりあえずこれだけ...

もし ICANN について詳しく知りたい方は後日実施される JPNIC の ICANN 報告会に是非ご参加ください.また,DANCE について興味のある方は,本ブログで WG document を雑に日本語訳しているので是非ご覧ください.

どちらのミーティングも,英語ができないからとか学生だからとかで怖じけつかずにとりあえず参加してえらい人に堂々と声をかけに行くと良いことがあるということを学びました.そして参加費はおじさんたちにゴネろう.これからも自分のためだけではなくインターネットのためにこういうコミュニティ活動には参加していきたい所存です.

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